私の診断士合格体験記:最大の関門=二次試験【後編】

診断士への道

それでは前編(私の診断士合格体験記:最大の関門=二次試験【前編】)に引続き、中小企業診断士試験の最大の関門である二次試験の後編として、中でも合格の鍵を握る事例Ⅳの勉強法、そして試験当日~合格発表までお話します。

事例Ⅳの勉強振返り

事例ⅣがⅠ~Ⅲと違うのは、明確な答えのある計算問題が出題されるため、勉強するほど得点が伸びやすく、他の受験生に差をつけられる可能性が高いことです。また計算問題にはある程度パターンがあり、そのパターンを解けるようにしておけば、安定した得点が期待できます。仮にパターンから外れた問題が出ても、ほとんどの受験生も解けないため大きな差にはならないと思われます。そのため勉強において重要なのは、解法を理解することと、解くスピードを上げることです。事例Ⅳは80分で時間が足りないことが多く、最後まで解ききるのも難しい科目です。だからこそ、正確に速く解く力が、他の受験生との差になります。

その実力をつけるために私は、Ⅰ~Ⅲでは過去問9年分でしたが、Ⅳだけは昔の過去問集もネットで入手し、13年分の解法を洗い出しました。さらにこれも「ふぞろい」と並んで有名な参考書「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」いわゆる全知全ノウを3周やり込みました。全知全ノウは問題をパターンに分類しており、3周することで解法が定着するように構成されています。解いた日付を見ますと、8月の下旬から10月の下旬にかけて3周していました。基本的にはひたすら問題演習を重ね、最終的に自分なりの解法ポイントまとめを作成しました。

Ⅳに関しては80分で時間が足りないため、タイムスケジュールが少し異なります。解けそうな問題を見極めて時間を使い、得点を最大化する作戦が必要となります。そのためⅠ~Ⅲと違い、本番形式の練習はほとんどしませんでした。またパターン化されているとはいえ、毎年少しずつ“変化球”もあるため、細部にこだわらず計算過程で部分点(あると信じて)を取りに行く姿勢も大切かもしれません。

こうして積み重ねた二次の勉強時間は、合計450時間でした。3年目までに227時間勉強していたので、一次試験後の8月から10月末までは平均2.8時間/日ほど勉強していた計算になります。我ながら仕事しながらよくやれたと思います。

試験当日のリアル

試験当日に向けて直前期は勉強と同じくらい体調管理も重要です。私は少し頑張り過ぎたせいか体調を崩し、試験2日前は会社を休んでほぼ1日中寝てました。何とか当日は復活しましたが、もし体調を崩したままだったらと思うとゾッとします。悔やんでも悔やみきれないですよね。

当日は意外と落ち着いて受けることができました。緊張対策として意識した、「深呼吸」と「作り笑顔」でリラックスできたのではと思います。試験官から見れば、問題配布直後にニヤリと笑っている受験生は不気味だったかもしれませんが(笑)、ちょうどいい精神状態で臨むことができました。

ただ一つ冷や汗をかいたのが、事例Ⅰの終了直前。受験番号のマークミスに気づいて慌てて修正しました。この時ばかりは本当に焦りました。幸い合格していたので正しく修正できていたようですが、初歩的なミスで命取りになりかねません。当たり前の事ですが、これから受験される方は、ぜひご注意ください。

合格発表までの過ごし方

試験直後の感想としては、「やり切った」感はあったものの、手応えは本当に分かりませんでした。その後、勉強から解放されたはずの期間も、1月の合格発表まではモヤモヤと落ち着かない日々。再現答案を作ってはネット情報を漁り、各予備校の模範解答や解説動画を見ては一喜一憂していました。特に自分の解答と模範解答の乖離を見たときは絶望的な気持ちにもなりましたが、結果的に合格していたので、予備校の解説もアテにならないですね。そもそも、相対評価なら自分の出来だけで合否は決まらないので、模範解答と比べても仕方ないと後から気付きました。今だから言える事かもしれませんが、結果は変わりようがないので、発表までの間は静かに過ごすのが一番ですね。

合格発表日の事は今でも鮮明に覚えています。朝移動中の電車の中で協会のHPを開き、自分の番号を見つけた瞬間、喜びよりまず安堵がこみ上げました。嬉しくて、そのページを1か月ほどスマホに表示したままにしていました。また受験を決めた3年前、通信講座を聞くために購入し、毎日使ったBluetoothイヤホンが、役目は果たしたと言わんばかりに二次合格後すぐ壊れました。これも戦友として捨てられず、しばらく部屋に保管していました。

まとめ

ということで、私の二次試験合格体験記でした。二次試験は狭き門ではありますが、一次に比べると運に左右されにくいと私は感じました。オフィシャルな解答が公開されないため、なぜ合格できたのかを明確に説明することはできませんが、「勉強したことが本番で出せる試験」であることは間違いありません。特に事例Ⅳ。

私の得点は、Ⅰ73、Ⅱ56、Ⅲ57、Ⅳ71、合計257点でした。設問の配点が20点・30点単位であることを考えると、1点刻みで丁寧に採点されていることが分かります。力を入れた事例Ⅳが70点越えて良かった!

このあとは、合格率99%の口述試験と、資格取得に必要な実務補習について、また別の機会に書こうと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。